麻黄湯(まおうとう)

麻黄湯(まおうとう)

 麻黄湯は風のひき始めに強い効果があります。名前にある通り、細い竹のようなマオウという植物の茎から作られる生薬の麻黄が含まれています。

 身体を温めて汗をかくことを助けたり、咳を鎮めたりするほか、痛みも鎮静させる働きもあります。効果としては他に、悪寒、発熱、頭痛、のどの痛み、関節痛、筋肉痛など、風邪の様々な症状に効果が期待できます。葛根湯も風邪のひき始めに効く漢方薬として有名ですが、効き目としては麻黄湯の方が強力なので、ある程度、体力がある人に向いています。

逆に体力に自信のない方や年配の方には、麻黄の少ない「麻黄附子細辛湯」がおすすめです。生薬としては麻黄、附子、細辛の3種で、身体を温める働きがあります。

 また、風邪だけでなく、インフルエンザの薬としても使われていて、インフルエンザによる高熱や頭痛、関節痛にも使われるし、気管支喘息、関節リウマチにも効果的です。

―含まれる生薬―

杏仁・麻黄・桂皮(桂枝)・甘草

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asagaya.shishimai